カテゴリー別アーカイブ: 休日閑話

鑑定と査定

メディアの影響なのか、鑑定と査定を一緒に捉えられている方が多いようなので
この業界の関係者の端くれとして、一言。

鑑定とは  作品の真贋を明示することです。

査定とは  作品の売買価格を決めることです。

便利上、鑑定という言葉をあえて使っている業社も少なくありません。

売買価格には、評価額と言われるもの(美術年鑑など)と実際の売買(オークションなど)相手とのやり取りで決まる価格があります。

評価額で100万円の物が、実際の売買価格では、10倍になったり、半分になったりします。

バブル期では1000万円だったものが、現在では10分の一以下にまで価格が下がったものも少なくありません。

また逆に、東日本大震災で流されてしまった石碑などの拓本は、震災後、作品の希少価値からか様々な分野から高い評価を得ています。
大掃除、遺品整理などで出てきた家宝の価値をどこに調べてもらえば良いのかわからないという声をよく聞くようになりました。

鑑定には、作品一点に対して、無料で鑑定してくれるところから、10万円前後まで様々です。

無料で見てくれるところは、鑑定(買取価格)のことを指している場合がほとんどです。
有料のところの内訳は、鑑定料 ・登録管理手数料 ・鑑定証書発行料 、交通費などが含まれています。
交通費と言うのは、人による作品の持ち込みのみ受け付けているからです。(郵送は受け付けていません)

ちなみに、私のところでは、美術品全般に対し、深い造詣があるとは言えません。しかし、掛け軸に関しては、
どんな材料で、どんな作りをしているのか?(いい仕事をしているのか?)作り手として十分理解しています。
そのような理由から、自分自身のスキルアップも含め無料で行っております。

このブログ上ではいろんな支障もありますので、詳しくおしりになりたい方は、メッセージ、メールでお願いします。

2015-12-25 良寛

釈迦とトトロ

先日、燕三条駅前周辺で「濃い」友人達と楽しい宴会をしました。
今年が60年に一度の出雲大社と伊勢神宮の遷宮の年なのかどうかはわかりませんが、お釈迦様の話題が出ました。
釈迦が菩提樹の下で、35歳の誕生日の夜、ついに悟りを開いた。
その後45年間布教伝道を続けた末、80歳で入滅を迎えた。
釈迦は、相手の能力や性格などを見極めて説法を臨機応変に変えていたため、弟子たちの間には幾つもの教えが混在していた。
弟子たちはそれらを整理するため、「結集」と呼ばれる会合を持って確認しあってきた。しかし、没後、100年ほど立ちと次第に意見の対立が見られるようになり、釈迦の説いたことのみを正当とする「上座部」とときの流れに応じて伝統を改変すべきとする「大衆部」とに根本分裂した。
その後、大衆部は様々な要素を取り入れ世界中に広がり、上座部は古代インド文明圏から外へでることすらが出来なかった。
しかし、世界に広がった大衆部の教えは曖昧な部分が多く、原点を求めて、上座部の教えを求めた。つまり、どちらが良い悪いではなく、両方が必然であったと。光と影。右と左。男と女。
そんな話から、「風立ちぬ」の話題になり、「トトロ」への話題になる。
トトロには昔の日本の原風景や日本人の持つ情緒、子供の純粋さなどがふんだんに散りばめられているすばらしい作品です。
このトトロにも実は、都市伝説が有り、裏のトトロが存在するのです。それは、ネット検索していただければ直ぐに出てきますが、例えば、最後のシーンでなぜ、メイとさつきは病室に入らず、木の上から覗いていたのか?トトロという名前は実は「トロール」というhttp://homepage3.nifty.com/onion/monster/troll.htm 北欧の妖精から由来しているとか、またムーミンのモデルなったといわれています。トロールを見た人間は近い将来死んでしまうことから、死神とも呼ばれている説もあります。又、映像的には、池でメイのものとみられるサンダルが見つかる有名なシーンが有りますが、その前に、走っている時にメイのサンダルが脱げて、履き直すシーンが出てきますが、それが布石となっているのではないかとも言われています。
このへんにも宮崎アニメの緻密さ完成度の高さを感じることが出来ます。見る人によって、いろんな捉え方ができる表現方法で何度観ても新鮮さは失われません。

そして世界中の人々に愛されました。
そんなところに、釈迦とトトロの共通点を感じたのでした。
そういえば、昔、性能に優っていたベータ方式とVHS方式の熾烈な戦いをVHSが制したところにも、ヒントが有るように感じました。