表具と修理の関する概説

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日本には古来、掛け軸装、巻子装、屏風装、など様々な装訂形態があります。絵画や書籍など紙や絹に描かれた内容の事を、文化財修理の分野では「本紙」と呼んでいます。掛け軸装を例にすると、本紙を取り囲むように表装裂地が付けられて床の間にかけられるのが一般的なかたちです。壁や床の間に掛ける時には展開し、巻きあげて箱に収納します。西洋の額とは大きく異なった装訂であることは言うまでもありません。

ただし、額装では、本紙の外周に付けられる、いわゆる額縁と同様に、表装の裂地は本紙の内容を引き立てる装飾の役割と取り扱い時に本紙に手を触れないようにするという保護の役割を果たしています。

さて、一見、構造的にはシンプルに見える薄い掛け軸装では、本紙の裏面に、少なくとも3層から4層の裏打ち紙が接着されているのが通例です。

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参考文献 文化財の保存と修復より

 

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