時代色と染み抜き

現在進行中の掛け軸の作業工程をご紹介いたします。

今回は、過酸化水素という薬品を使用しました。

お客様との打ち合わせで、一番下方にある直径2㌢くらいの染みをどうするか?

ここ以外には大きく気に掛かるような染みは特になく、この強い染みが落ちなければ

最悪、この部分を切り落とすという判断もありうる。という事になりました。

お客様にとってかなりこの染みが気になってしまうのだと感じました。

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前         後

画像の撮り方が未熟でわかりにくいですが、強い染みがほとんどわからなくなりました。

ここで重要なことは、染みが抜ける最小限の薬品を使うということに注意して

行いました。なぜなら、染みは抜きたいが、長年の間に自然についた「時代色」

は残すべきだと考えたからです。薬品が強すぎれば、作品(紙本)にもダメージがあります。

ひとつ間違えれば、作品の寿命を縮めかねなからです。

もう1回洗いをしたいところですが、一歩手前で終了と致します。

 

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