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【博物館・美術館・ギャラリーそれぞれの違い】

以前、お客様から尋ねられ、答えられなかったことから調べてみました。

 

【博物館】

簡単に言うと、図書館以外の展示施設は総じて「博物館」になるのです。この中には動物園や植物園なども含まれます。
名乗りについては、特定の展示ジャンルにとどまらず広範に収蔵しているところが何も付かない「博物館」になると思います。ジャンルを美術に絞っていれば、「美術(博物)館」になるわけです。
“美術館と博物館の違いはなく、美術館は博物館の一部である。”

出典【朝日マリオン・コム】美術館 素朴なクエスチョン

(YAHOO知恵袋より抜粋)

【美術館】

美術館とは、博物館の扱う分野のうち、ごく限られた「美術」を独立させた施設。
博物館には大別して歴史系と自然史系があり、歴史の中には考古や経済、政治、文化があって、その文化史の一部を独立させたのが美術館だそうです。
美術館は美術作品を中心に文化的な作品を収集・展示・保存し教育・普及・研究を行う施設を指します。
中には東京都現代美術館のように収集や保存は行っていない美術館もありますが、たいていは収蔵品を常設展示するか、他から作品を借り受けて企画展示を行っています。
また、学芸員や美術作家などによるワークショップなども行い美術教育・普及の活動をしています。

【アートギャラリー】

画廊とも呼ばれ主に画商・美術商が経営しているものが多く、多くは販売目的の企画展示が主。
あるいは貸し画廊も同時に行っているケースも多々あります。
極めて稀に公共的なギャラリーが貸しギャラリーの合間に美術普及を目的とした企画展示を行うケースもあります。

(YAHOO知恵袋より抜粋)

【世界遺産と国宝と重要文化財の違いとは】

一括りにしてしまいがちですが、当然ながら明らかに線引がされています。

この線引で、補助金がなどが国からなのか、地方団体なのか、両方からなのかが、変わってきます。

国宝・・・重要文化財の中でも価値が高いもの

重要文化財・・・後世に伝えるために法律によって保護した国民的、芸術性価値のある国民の財産。文化財保護法によると、文化財を「有形文化財」「無形文化財」「民俗文化財」「記念物」及び「伝統的建造物群」と定義し、これらの文化財のうち,重要なものを重要文化財として国が指定選定し、重点的な保護の対象とするそうです。

主に都道府県が中心となり文化財の調査が行われます。その調査報告書が国に提出され、審議会にかけられ決定します。

国宝は有形文化財で特に価値の高いものについて指定されます。国(文部大臣指定)で認可されます。

(教えてgooより)http://oshiete.goo.ne.jp/qa/500569.html

国宝(こくほう、英語:National treasures)とは日本の文化財保護法によって国が指定した有形文化財(重要文化財)のうち、世界文化の見地から価値の高いものでたぐいない国民の宝たるものであるとして国(文部科学大臣)が指定したものである(文化財保護法第27条第2項)。建造物・絵画・彫刻・工芸品・書跡・典籍・古文書・考古資料・歴史資料などが指定されている。法的には、国宝は重要文化財の一種である。

重要文化財(じゅうようぶんかざい)とは日本に所在する建造物、美術工芸品等の有形文化財のうち、文化史的・学術的に特に重要なものとして文化財保護法に基づき日本国政府(文部科学大臣)が指定した文化財を指す。重文(じゅうぶん)と略称されることが多い。
地方公共団体(都道府県、市町村)がそれぞれの文化財保護条例に基いて指定する有形文化財についても「県指定重要文化財」「市指定重要文化財」等と呼称される場合があるが、単に「重要文化財」という場合は通例国が指定した有形文化財のことを指す。

(知恵袋より)http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1119930186

ウイキペデリアより抜粋

「重要文化財」
日本にある建造物、美術品等の有形文化財のうち、歴史的・学術的に特に重要なものを日本国政府(文部科学大臣)が文化財保護法に基づいて指定したもの。
建造物-2,367件4,363棟
美術工芸品-10,388件
絵画-1,969件
彫刻-2,647件
工芸品-2,423件
書跡・典籍-1,876件
古文書-734件
考古資料-578件
歴史資料-161件

「国宝」
重要文化財の中でもとくに世界文化の観点から価値が高く、他に類を見ないとみなされた文化財を、「国民の宝」として日本国政府(文部科学大臣)が指定したもの。
建造物 215件(263棟)
美術工芸品 866件(以下内訳)
絵画 158件
彫刻 126件
工芸品 252件
書跡・典籍 223件
古文書 60件
考古資料 44件
歴史資料 3件

「世界遺産」
世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された遺跡・景観・自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」をもつ不動産。
ユネスコの世界遺産センターが判定し、世界遺産会議で審議・認可される。
日本の世界遺産は
文化遺産 [編集]
1.法隆寺地域の仏教建造物 – (1993年12月)
2.姫路城 – (1993年12月)
3.古都京都の文化財 – (1994年12月)
4.白川郷・五箇山の合掌造り集落 – (1995年12月)
5.原爆ドーム – (1996年12月)
6.厳島神社 – (1996年12月)
7.古都奈良の文化財 – (1998年12月)
8.日光の社寺 – (1999年12月)
9.琉球王国のグスク及び関連遺産群 – (2000年12月)
10.紀伊山地の霊場と参詣道 – (2004年7月)
11.石見銀山遺跡とその文化的景観 – (2007年6月)
自然遺産 [編集]
1.屋久島 – (1993年12月)
2.白神山地 – (1993年12月)
3.知床 – (2005年7月)

となっています。(ウィキペディアから抜粋)

【柄決め】(がらぎ)め

不思議なもので、お客さんと掛け軸、額装といった和室の品から、インテリアの壁紙やカーテンの柄を選んでいるとき、紙ベテにおいて共通する不思議なことがある。
それは・・・

【なぜか一番最初に気に入った柄に最終的に行き着くことが多い】

これはかなり高い確率で決まることが多い。
同業者にも聞いたことがなんどかあるが、やはり同じ答えがかえってくることがほとんどだ。
以前、メーカーにも聞いたことがある。見本帳には何千種類ものパターンがあるのに似ているようでも、もすごく注文のある柄とまったくでないものとがある。
原因は、まったくわからないといっていたように記憶している。
この理由がわかったら面白いと思うが、わからないところでよいのかもしれない。
目からの情報を脳が瞬時に判断してしまうのかも。

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ついに、1000億円を割る!

2011年骨董品の市場規模が1000億円を割る。

207年にピークの2180億円をつけた後、とうとう900億円になっていまいました。

バブル期を一般に1985年~1991年ごろ日本の好景気を指すとすれば、

バブル崩壊は1991年に起こった現象。

その後、『就職氷河期』や『土地価格の下落』など、日本経済の停滞が長期化することとなる。平成大不況?失われた10年に突入。

と記されていますが、その数年後の2007年に骨董市場のピークを迎えているということはどのような要因が考えられるのでしょうか?

1991年 倒産件数(10723) 宮沢内閣    ここから倒産件数が増加を始める

2000年     負債総額のピークを迎える

2001年     (19164) 小泉内閣    ここで、やっと倒産件数が減少を迎える

2006年     (13245) 安倍内閣    しかし、ここから再び倒産件数の増加が始まる

2007年     骨董市場のピークを迎える(218億円)

2008年     (15646) 麻生内閣    2度目のピークを迎え、自民党政権の終焉

その後、民主党政権へと移り変わっていく

感の良い方はすでにお気づきであろうが、おそらく収集した美術品の投げ売りが出たのではないでしょうか?

ここで日本の美術環境についておさらいをしておきたいと思います。

美術品全体で見ると、この分野には2つの市場がある。1つは「プライマリー市場」。これは作家が作ったばかりの作品にギャラリーが値段をつけて売る、最初の売買市場である。2つ目に、それが転売される市場があり、これを「セカンダリー市場」という。

両方あわせた日本の美術市場規模は1000億円といわれる(Art Trendy.net調べ)。国内オークション、交換会、百貨店美術部、美術商の取 引の合計である。このうち現代美術は約1割、約100億円程度と見込まれるが、これは世界の美術取引市場のわずか1~2%程度でしかない。

ある画廊経営者は海外の同業者からいつもこう言われるそうだ。「日本に足りないのは顧客。とにかく日本人は現代美術を買わない」

現代美術の作家の数はどうか。日本には現在3万人の画家がいる。そのうち約1%の300人程度がプロ、つまり作品制作のみで生計を立てている人といわれ る。既に亡くなった人も入れて明治以降の作家で“値のつく作家”をカウントすると600名前後になると推計されます。(わずか600人!?)

作品の価格はどうか。著名作家は20万~数億円、新人は数万~数十万程度である。特徴的なことは価格の変動だ。美術品の価格は作家が存命なうちは変動しやすい。作品価値が定まらないからだ。近代美術や日本画では他界した作家が多く安定的に高値がつくことが多い。

逆に言えば、生きているうちは、高値がつかない。

 

傾向としては海外のコレクターは好んで現代美術を買う。リスクは大きいが、値上がり益も見込めるからだ。これに対して日本のコレクター、特に公立美術館は保守的だ。リスクを避けて現代美術よりも近代作品を購入しがちだ。

ちなみに、豊胸手術の市場規模は855億円だ。

近い将来、追いぬかれたときは胸を貸してもらうべきか?

 

 

 

参考文献  ウィキペディア、日経BPより

伝統的修復技術を取り巻く環境 其の3

【文化財修理にあたる修復技術者】

文化財修理にあたる修復技術者を取り巻く環境については、よく理解しているとはいえません。

国宝重要文化財などを扱う修復技術者は保存団体として、木造彫刻修理について(財)美術院が、表装などに関しては国宝修理装潢師連盟が認定されています。これらの保存団体の修復技術者には大学出身者が増えてきました。かつては美術史系の大学出身者が中心でしたが、最近は芸術系、更には文化財を専門に勉強する文化財学科系からの出身者も多くなって来ました。

京都にも文化財を直接学問対象とする大学が増えています。

また、大学自体が学内に博物館相当施設を持って博物館学を充実させ、さらに学芸員資格を取りやすくしたり、文化財資料を一般に公開する大学も増えています。博物館相当施設と言えば昔は京都大学くらいしかありませんでしたが、現在では同志社大学、京都市立芸術大学、京都造形芸術大学、精華大学や花園大学など随分と増えました。

これらの大学で学んだ学生のかなには文化財修復技術者を目指すものも多くいることでしょう。

しかし最近の文化財修復はただ昔ながらの伝統的な技術だけでやっていれば良いおいう時代ではなくなってきました。これまでの伝統的な技術に加えて、修理を論理的・科学的に分析する視点も重要になってきています。21世紀の文化財修復は、博物館などでの文化財の保存・展示などに対して「保存科学」があるように、修理に対して「修復科学」といったものが要求される時代になるでしょう。伝統的修復という場合、昔ながらの職人意識による職人的な修理も重要な要素ですが、今後は修復技術者にも論理的思考(修復哲学)が更に求められるようになっていくでしょう。

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参考文献 文化財の保存と修復  文化座保存修復学会/編

 

 

 

伝統的な保存修復を取り巻く環境

来週は、伝統的な保存修復を取り巻く環境についてご紹介したいと思います。

其の1 伝統的修復技術を取り巻く環境

其の2 伝統的修復技術保持者の現状

其の3 文化財修理にあたる修復技術者

其の4 修復時の温湿度や生物被害などの保存環境

其の5 修理費などの経済状況