2011年骨董品の市場規模が1000億円を割る。
207年にピークの2180億円をつけた後、とうとう900億円になっていまいました。
バブル期を一般に1985年~1991年ごろ日本の好景気を指すとすれば、
バブル崩壊は1991年に起こった現象。
その後、『就職氷河期』や『土地価格の下落』など、日本経済の停滞が長期化することとなる。平成大不況?、失われた10年に突入。
と記されていますが、その数年後の2007年に骨董市場のピークを迎えているということはどのような要因が考えられるのでしょうか?
1991年 倒産件数(10723) 宮沢内閣 ここから倒産件数が増加を始める
2000年 負債総額のピークを迎える
2001年 (19164) 小泉内閣 ここで、やっと倒産件数が減少を迎える
2006年 (13245) 安倍内閣 しかし、ここから再び倒産件数の増加が始まる
2007年 骨董市場のピークを迎える(218億円)
2008年 (15646) 麻生内閣 2度目のピークを迎え、自民党政権の終焉
その後、民主党政権へと移り変わっていく
感の良い方はすでにお気づきであろうが、おそらく収集した美術品の投げ売りが出たのではないでしょうか?
ここで日本の美術環境についておさらいをしておきたいと思います。
美術品全体で見ると、この分野には2つの市場がある。1つは「プライマリー市場」。これは作家が作ったばかりの作品にギャラリーが値段をつけて売る、最初の売買市場である。2つ目に、それが転売される市場があり、これを「セカンダリー市場」という。
両方あわせた日本の美術市場規模は1000億円といわれる(Art Trendy.net調べ)。国内オークション、交換会、百貨店美術部、美術商の取 引の合計である。このうち現代美術は約1割、約100億円程度と見込まれるが、これは世界の美術取引市場のわずか1~2%程度でしかない。
ある画廊経営者は海外の同業者からいつもこう言われるそうだ。「日本に足りないのは顧客。とにかく日本人は現代美術を買わない」
現代美術の作家の数はどうか。日本には現在3万人の画家がいる。そのうち約1%の300人程度がプロ、つまり作品制作のみで生計を立てている人といわれ る。既に亡くなった人も入れて明治以降の作家で“値のつく作家”をカウントすると600名前後になると推計されます。(わずか600人!?)
作品の価格はどうか。著名作家は20万~数億円、新人は数万~数十万程度である。特徴的なことは価格の変動だ。美術品の価格は作家が存命なうちは変動しやすい。作品価値が定まらないからだ。近代美術や日本画では他界した作家が多く安定的に高値がつくことが多い。
逆に言えば、生きているうちは、高値がつかない。
傾向としては海外のコレクターは好んで現代美術を買う。リスクは大きいが、値上がり益も見込めるからだ。これに対して日本のコレクター、特に公立美術館は保守的だ。リスクを避けて現代美術よりも近代作品を購入しがちだ。
ちなみに、豊胸手術の市場規模は855億円だ。
近い将来、追いぬかれたときは胸を貸してもらうべきか?
参考文献 ウィキペディア、日経BPより