今回は修復事例をご紹介いたします。
ある日、こんな仕事が舞い込んできました。
お話を聞いていると、半ばあきらめながらも、お持ちになったようです。
このような場合、記録ですから、新しい物に法名を移し替えれば済むことなんですが、出来れば昔から続いているものに残して行きたいと考えるのが自然な感情です。
品物を拝見した時、この程度なら出来ると直ぐに思ったのですが、
万が一があるので、「お約束はできませんが、満足いただけるよう精一杯やりますので、お願いします」と受け取りました。
このような場合、作品の断片さえ残っていれば、後は地道にパズルのように置いていくだけで何とかなります。技術というより、根気です。
断片がないときは、地色に近ものをはめ込み、目立たないようにします。
こんな感じになります。
捨てる前に、一度ご相談ください。